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30年前、まだ若い世代がお金を持っていなかった頃、東京の若者がうらやむものが大阪にはあった。
一つは「SF大会」であり、もう一つは海洋堂、ガレージキットだった。
海洋堂はフィギュア界の老舗であり、アートプラの提唱、ガレージキット、アクションフィギュア、チョコエッグと、フィギュア界に革命をもたらし、年2回のフィギュアの採点を開催したり、マーケットを行なわずに作りたいものを作るというやり方を通している。
日本人はフィギュアに対して特別な想い入れもあり、自宅にあまり飾らない。欧米では60万個のスパイダーマンを販売しているが、北斗の拳やエヴァは3万個…。家にフィギュアを飾っているとオタクと思われ、引かれる。それに対し、海洋堂は、動物ミニフィギュアを販売し成功を収めている。
今では日本の文化の一翼をになっている類を見ない精巧なフィギュア。それを牽引している海洋堂。
今年から大阪芸術大学で、フィギュアを教える「フィギュアアーツコース」が開設された。マンガ、アニメ、ゲームの分野で「キャラクター」を中心的命題として優秀な人材を輩出してきた大阪芸大が宮脇修一社長をキャラクター造形学科の教授として向かい入れた。
またNHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」が宮脇社長を取り上げた。映像の中に、どんなフィギュアがあるか、目を凝らして観てしまった。
フィギュアの世界はこれからも広がっていくだろうけれど、どれだけ精巧なフィギュアが出てくるのか、今後も楽しみにしたい。
一つは、ガチャガチャの会場限定カプセルトイ全3種類。「巨神兵現わる」、「プロトンビーム発射」、そして「焦土」。海洋堂の造形メモでは、造形を始める段階では映画は撮影前で、絵コンテと巨神兵の大型ひな形のみだったとのこと。
相変わらず造形の素晴らしさには恐れ入る。通常5種類の所を3種類にし、レアカラーとして蓄光版を加えて、3種類×2のバリエーションがある。
「巨神兵現わる」は場面を良く捉えており、手前と奥が一つのフィギュアで再現されているのに驚かされる。「プロトンビーム発射」は、まさにビームが発射される躍動的な瞬間が表現されており、炎の表現やその反射した赤の光の着色には感服した。写真の「焦土」は、蓄光版で、巨神兵の代名詞である「火の七日間」のフィギュア。闇に光る巨神兵も素晴らしい。
もう一つは、可変フィギュアの巨神兵。「Figma」から出されており、好きなポーズを決められる一品。
博物館も充実していたが、グッズも満足ものだった。